ICカードの種類、用途、構造について
1. ICカードとは
Integrated Circuit Cardは、集積回路(IC)が埋め込まれたプラスチックカードで、データを記録・処理できるスマートカードの一種です。ICカードは様々な種類があり、それぞれ異なる用途に利用されています。
2. ICカードの種類
a. メモリーカード
メモリーカードは、データを格納するメモリを持っており、主にデータの保管や転送に使用されます。代表的なものにSDカードやMicroSDカードがあります。
b. マイクロプロセッサカード
マイクロプロセッサカードは、プロセッサが組み込まれており、複雑な処理が可能です。クレジットカードや電子パスポートなどがこれに該当します。
c. ロジックカード
ロジックカードは、特定の用途に特化したプログラム可能なロジックを持つカードで、主に産業用途やシステム統合に使用されます。
3. ICカードの用途
a. 支払いシステム
ICカードは非接触型決済技術として広く利用されています。SuicaやPasmoなどの交通系ICカードや、クレジットカードの一部もこれに含まれます。
b. 入退室管理
ICカードは、オフィスや施設の入退室管理に使用されます。カードをかざすことで扉が開閉し、出入りを制御できます。
c. ID認証
セキュリティの向上を図るため、ICカードはID認証にも使用されます。企業や公共機関での社員証や学生証がその例です。
4. ICカードの構造
a. チップ
ICカードの中心となるのは、チップです。チップにはデータを処理するための回路やメモリが搭載されています。
b. アンテナ
非接触型ICカードは、アンテナを介してカードリーダーと通信します。アンテナは通常、カードの周囲に埋め込まれています。
c. プラスチックカード本体
ICチップやアンテナを保護するために、プラスチックカード本体があります。通常、標準的なカードサイズを持ちます。
FeliCa-liteS、Mifare-Ultralight、Mifare 1Kの違い
1. FeliCa-liteS
FeliCa-liteSは、非接触型ICカードの一種で、主に軽量で小型のIoTデバイスや低コストのアプリケーションに利用されます。交通系ICカードのフェリカに比べて機能が簡略化されており、主に簡単な認証やデータの読み書きに使用されます。
2. Mifare-Ultralight
マイフェア ウルトラライトも非接触型ICカードで、低コストで制限された機能を持っています。主にアクセス制御、公共交通機関の切符、観光地での利用などに使われます。セキュリティ機能は簡素であり、主に一回限りの利用に向いています。
3. Mifare 1K
マイフェア 1Kは、Mifareファミリーの中で比較的高度な機能を持つICカードです。1Kバイトのメモリを持ち、データの読み書きやセキュアなアプリケーションに使用されます。主にアクセス制御、キャッシュレス決済、物理アクセス管理など多岐にわたる用途に利用されています。
これらのICカードはそれぞれ異なる用途やセキュリティ要件に対応しており、選択する際には目的や要件に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。
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それではまた次回、K-blogでお会いしましょう。