中小企業イノベーション創出事業でAGRISTが採択
2024年1月15日
日本のテクノロジースタートアップ、AGRIST株式会社(本社:宮崎県新富町)が、農林水産省が主催する「中小企業イノベーション創出事業」で採択されました。この事業のテーマは、「農作業の自動化・効率化のための革新的スマート農業技術・サービスの開発・実証」です。
大規模実証に向けたデータ収集とAI解析
AGRISTは、自動収穫機によるデータ収集を基に農業収支の最大化を目指し、大規模実証に取り組みます。収穫ロボットが収集したデータはAIで解析され、出荷予測、需要予測、農場管理の最適化が計画されています。
開発背景と成果
2019年に設立されたAGRISTは、ピーマンおよびきゅうりの自動収穫ロボットの開発に注力しています。関東の農場ではキュウリ収穫ロボットを導入。よって、1ヶ月間で平均40%以上の収穫率を達成。また、自社農場ではデータ解析を駆使し、ピーマンの平均反収の約1.4倍となる17.4トンの収量を達成しました。
AI農業プラットフォームでサプライチェーンを最適化
収穫ロボットの搭載デバイスにより、環境データや生育データを精緻に収集。これをAIで解析。そして、高精度な収量予測を実現します。また、外部データとの連携により、需給の予測と栽培環境の最適化を同時に進めます。さらに、物流や販売とのデータ連携により、全体最適化を目指すAI農業プラットフォームが計画されています。
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中小企業イノベーション創出事業について
SBIR(Small/Startup Business Innovation Research)制度を通じて、スタートアップが有する技術を社会実装につなげるために大規模技術実証を行うこの事業。AGRISTのプロジェクトはその一環として採択されました。そして、次世代農業技術の実現に向けて前進しています。
採用情報
AGRISTでは、今回のプロジェクトに伴い、AI農業プラットフォーム「AGRIST AI」の構築。これに向け、エンジニアおよび農場スタッフを募集中。公式サイトで詳細を確認できます。
このプロジェクトを通じて、AGRISTはテクノロジーを駆使して日本の農業に革新。そして、食料問題の解決と全人類のウェルビーイングへの貢献を目指します。
会社名:AGRIST株式会社
代表者:代表取締役CEO齋藤潤一、CTO秦裕貴
所在地:宮崎県児湯郡新富町富田東1-47-1
設立:2019年10月