太陽電池の未来への一歩 株式会社PXPの挑戦
太陽光発電はエネルギー分野での注目のテクノロジーの一つです。しかし、その中でも注目されるのが株式会社PXPが挑戦する「曲がる太陽電池」です。これまでの太陽電池技術を一新。そして、新しいパラダイムを切り開くPXPの量産技術パイロットラインが稼働しました。よってこの記事では、その特長や展望に迫ります。
曲がる太陽電池とは?
「曲がる太陽電池」は、従来の太陽電池とは異なります。極薄の金属箔基板にスパッタ法を応用した新製法によって形成されます。これにより、太陽電池が非常に薄く、しかも曲がる特性を持つことが可能になりました。また、PXPは、ペロブスカイト材料とカルコパイライト材料のタンデム構造を採用。よって、高効率な太陽電池の研究開発を進めています。
新製法の特長
1. 生産速度の向上
極薄の金属箔基板の使用により、加熱・冷却が迅速になり、アニールプロセスにかかる時間が大幅に短縮されました。また、同時に、工程数を削減し、製造プロセスを一気通貫で行います。そうすることで、全体のプロセス時間が大幅に短縮される見込みです。
2. 設備投資の削減
新製法では製造設備がコンパクトになり、スペースの削減が可能です。また、特殊材料ガスや有害な材料の使用を排除。よって、安全設備や除害設備の必要が大幅に削減されます。これにより、設備投資が従来法の3分の1以下に削減される見通しです。
※Amazonで太陽光パネルを見るはこちら
PXPの挑戦と展望
PXPは、2020年に創業以来、「軽くて曲がる、割れないソーラーパネル」の開発を進めてきました。また、新製法の導入により、製造コストの大幅な削減を実現。さらに、「だれでも」手軽に利用しやすい「曲がる太陽電池」を普及させることを目指しています。今後はパイロットラインでの実証試験を通じて、新製法の量産性を検証し、様々な分野での実用化に向けた準備を進めます。
代表取締役社長の栗谷川 悟氏は、「技術は成長の源泉であり、今後も技術革新の手を緩めることなく、国産ソーラーパネルの普及を目指します」と語っています。
株式会社PXPについて
PXPは2020年に創業。グリーンテック開発に取り組むスタートアップ企業です。また、ペロブスカイト/カルコパイライトのタンデム構造を用いた「軽くて曲がる、割れないソーラーパネル」や全固体電池一体型ソーラーパネルの研究開発を行っています。2024年からは量産技術パイロットラインが稼働。よって、新しいエネルギー技術の普及に貢献しています。
株式会社PXP
設立 2020年7月
代表 栗谷川 悟
本社 神奈川県相模原市緑区
SNS https://twitter.com/pxp_en
用語解説
タンデム太陽電池: 分光感度の異なる複数の太陽電池を重ねて用い、広い波長の光を効率的に変換する太陽電池。PXPではペロブスカイト太陽電池とカルコパイライト太陽電池を組み合わせています。
全固体電池: 電解質に固体材料を使用した蓄電池で、高い耐熱性と安全性を持っています。
PXPの新技術により、太陽電池の製造が効率的かつ環境に優しいものとなり、再生可能エネルギーの発展に寄与していきます。
MAXXTAメーカーのホームページはこちら
キャンプ・アウトドア用、自然災害・緊急事態用、EV(電気自動車)用などのMAXXTAブランドのポータブルバッテリーお問合せはこちら
microdia@kofukutrading.com
それではまた次回、K-blogでお会いしましょう。