HPKIカードとは? 医師・薬剤師への導入が進む背景、申請方法を解説

おはようございます。HPKIカードの記事

医療分野のICT化に伴い、保有資格を電子的に証明する「HPKIカード」の普及が進んでいます。医師・薬剤師をはじめ今後多くの医療福祉職で必要となりうるHPKIカードの導入背景と機能について理解を深めておきましょう。

1.HPKIカードとは

HPKIカードとは、医療福祉分野の公的資格を証明するための物理的なカードのことです。カードにはICチップが搭載されており、電子証明書が格納されているほか、電子署名などにも活用できます。HPKIとは「Healthcare Public Key Infrastructure」の略称で、日本語では「保健医療福祉分野の公開鍵基盤」と訳されます。

対象資格は、国家資格27種類と管理者等資格5種類です。電子処方箋やオンライン資格確認などの医療分野におけるICT化に対応するため、まずは医師、歯科医師、薬剤師資格での導入が始まっています。

2.HPKIカード導入の背景

HPKIカード導入の始まりは2004年、厚生労働省に設置されていた医療情報ネットワーク基盤検討会が取りまとめた最終報告書の中で提言されました。当時は個人情報保護法(2005年全面施行)や電子署名法(2001年施行)などの制定により、安全な医療情報の取り扱いが求められ始めたころでした。報告書の中では、今後の医療福祉分野でのIT化推進が不可欠であり、署名自体に公的資格の確認機能を有する公開鍵基盤の必要性が説かれました。

これを受け、HPKI認証局の運用ルールや専門家会の設置などの整備とともにHPKIカードの導入が徐々に進められてきました。そして2023年1月の電子処方箋の解禁、同年4月から原則義務化した保険医療機関・保険薬局におけるオンライン資格確認などの医療分野のIT化の加速を受け、さらなる普及促進が進んでいます。

3.HPKIカードでできること

HPKIカードを使うと、次のようなことができるようになります。

  • 医療機関等での採用時の資格確認
  • 災害における医療チーム派遣時などの資格確認
  • HPKI電子署名(電子処方箋、医療文書保管、医療文書交換)
  • 講習会受付(出欠管理システム)
  • 研修会受講履歴・単位管理
  • ログイン認証(地域医療連携、ITシステムへのログイン認証)

全文はこちら

 

ACS社のICカードリーダーACR1255は日本医師会 電子認証センターでHPKIカード動作確認が取れています。

下記参照。

医師資格証を、PCで使う場合、本ドライバソフトウェアを必ずインストール*してください。      
また、インストールの際は「HPKIカードドライバ インストールマニュアル」をご参照ください。(準備中)

* 事前にICカードリーダをご用意ください。
現在、動作が確認されているICカードリーダは、以下の機種になります。
個別のICカードリーダの接続方法については、各メーカーにお問い合わせください。

メーカ―名製品名接触/非接触
SONYRC-S300/S1(業務用)※
※個人向けモデルは非対応
 非接触
NTTコミュニケーションズuTrust4701F 接触
NTTコミュニケーションズuTrust4701F 非接触
NTTコミュニケーションズSCR3310V2.0 接触
IdentivCLOUD/uTrust 2700R 接触
IdentivCLOUD3701F 非接触
アイ・オー・データ機器USB-NFC4 非接触
アイ・オー・データ機器USB-ICCRW 接触
Advanced Card Systems JapanACR1255 非接触
サンワサプライADR-MNICUBK 接触

※2023年7月現在

HPKIカード動作確認済み機種について詳しくはこちら

ACS社製モバイルカードリーダーACR1255U-J1について、Amazonでのご購入はこちらから

 

それではまた次回、K-bloでお会いしましょう。

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