2024年1~10月 農林水産物・食品の輸出額

 

2024年1~10月 農林水産物・食品の輸出額

2024年1~10月 農林水産物・食品の輸出額

2024年1月から10月における農林水産物・食品の輸出額について、詳細な分析を行います。本記事では主要な輸出品目、増減の要因、主要市場の変化について解説します。

1. 総括概要

2024年1月から10月の輸出額は11,702億円となり、前年同期比で+44億円(+0.4%)の増加となりました。

特に注目すべきは、中国以外の地域での増加で、総額8,149億円(前年同期比+13.3%)となっています。

一方で、中国と香港向け輸出は大幅な減少を記録し、特に中国向けでは735億円の減少(-35.3%)が見られます。

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2. 輸出品目別の動向

輸出増加が大きい品目としては以下が挙げられます。

  • ソース混合調味料:+68億円(米国、韓国、オーストラリア)
  • 緑茶:+58億円(ドイツ、米国、カナダ)
  • 丸太:+33億円(中国)

一方で、減少が顕著な品目は以下の通りです。

  • なまこ:-67億円(中国、香港)
  • ウィスキー:-63億円(中国、フランス)
  • ホタテ貝(生鮮等):-57億円(中国、香港)

3. 国・地域別の動向

輸出増加が顕著な国・地域として、以下が挙げられます。

  • 米国:+251億円(ホタテ貝、日本酒、菓子類)
  • ベトナム:+130億円(ホタテ貝、植木等、いわし)
  • 台湾:+107億円(牛肉、りんご)

減少が目立った国・地域は以下の通りです。

  • 中国:-735億円(ホタテ貝、ウィスキー、なまこ)
  • 香港:-189億円(真珠、さんご、ホタテ貝)
  • フィリピン:-28億円(合板、粉乳)

4. 今後の見通しと戦略

今後は、中国市場の低迷を補完するため、アジア諸国や欧米市場の拡大が必要です。また、高品質な製品の輸出を強化し、日本のブランド価値を向上させる戦略が求められます。

さらに、加工食品や緑茶などの伸びている品目に注力することで、輸出全体の底上げが期待されます。

参考情報

本記事のデータは、農林水産省 輸出・国際局が公開した資料を基にしています。

参照元:

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