和牛子牛の価格下落が止まらない…物価高で生産コスト上振れ、出荷農家「収入確保できない」
競りにかけられる子牛(11日、玖珠町の豊後玖珠家畜市場で)
9月28日読売新聞によると、和牛子牛の取引価格の下落が止まらない。大分県内に二つある子牛市場の1頭あたりの平均価格は、8月に続いて9月も50万円を割り込んだ。過去5年間で最も高かった2018年12月と比べると、30万円を超える大幅な下落だ。餌代の高騰に原油高や円高が加わり、子牛の生産コストは上振れが続く。「コストに見合うだけの収入が確保できず、今は完全な赤字」。出荷する農家からは悲鳴に似た声も漏れる。
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●マレーシア
東南アジアの中心に位置するマレーシアは、マレー半島とボルネオ島の一部から成り立っています。国土面積はマレー半島部分とボルネオ島部分を合わせて約33万平方キロメートルで、国土の約60%が熱帯雨林で覆われています。
首都クアラルンプールをはじめ都市は近代化を遂げていますが、きれいな海に真っ白な砂浜、南国の熱帯雨林、魅力的な島々、神秘的で荘厳な山々など、大自然も残る美しい国です。
●マレーシアの牛肉輸出事情
マレーシア向けは家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)の発生で2010年5月から輸出できなくなっていたが、7年後の2017年に再開した。
輸出についてはイスラム教徒向け(ハラール)対応のほか、過去1年間に口蹄疫やBSE(牛海綿状脳症)が発生していないことなどが条件。
現在、マレーシア向けハラールの和牛輸出取扱施設は国内で2ヶ所のみ。
●日本の牛肉輸出目標
2022年の牛肉輸出額は513億円と2021年と比較しやや下回ったが、増加傾向にあり、2025年の目標は1600億円、2030年は3600億円の目標を掲げている。
●マレーシアの輸出額順位は?
輸出額上位3位は米国、香港、台湾である。マレーシアは第9位で2022年の輸出数量は241トン、輸出総額は13億4900万円。
●マレーシア向け輸出牛肉の要件
(1) 日本で生まれ、飼養された牛由来であること。
(2) と畜場法に基づき実施されたと畜前検査及びと畜後検査に合格し、と畜時に伝染性疾病のいかなる兆候も認められない牛由来であること。
(3) 牛肉は、別添2のマレーシアの微生物の基準を満たし、病原微生物及び有害物質に汚染されていないこと。
(4) 枝肉は、0°Cから4°Cで、最低24時間冷蔵庫に保管され、pHは6.0未満であること。
(5) 牛肉は、衛生的に包装されていること。
(6) 包装された牛肉は、冷蔵であれば0から4°C、冷凍であれば、-18°C以下で保管されていること。
(7) 保存料、着色料、又はその他の人の健康に危害を及ぼすおそれのある有害な物質が含まれないよう予防的な措置を執り、牛肉が、人の食用に適するものであること。
(8) βアゴニスト及びその塩、ニトロフラン及びその代謝物、クロラムフェニコール及びその代謝物が含まれないこと。
(9) 我が国が、輸出前12か月間、口蹄疫及びBSEの清浄国であること。
(10) 我が国が、国際獣疫事務局によって、BSEの無視できるリスク国として認定されていること。
(11) 牛肉の由来農場は、輸出前12か月間、牛カンピロバクター症、ヨーネ病、牛伝染性鼻気管炎、牛結核、牛ウイルス性下痢・粘膜病及びその 他の伝染性疾患の発生がないこと。
●輸出に必要な証明書等
○インボイス
○パッキングリスト
○食肉衛生証明書
○輸出検疫証明書
○ハラール証明書
日本酒、ウイスキー、和牛など食品をマレーシアへの輸出に関するお問合せはこちら
info@kofukutrading.com
それではまた次回、K-blogでお会いしましょう。