135億円調達のラクスル新事業、照準は世界　インド・北米で開発

松本恭攝氏は2009年に創業したラクスルの経営から離れ、新たに立ち上げたジョーシスの社長に専念する。

9月22日日経ビジネスによると、印刷・物流サービスのラクスル傘下でシステム開発を手掛けるジョーシス（東京・品川）が135億円を調達した。既に40の国・地域でサービスを始め、2025年末までに100カ国超に広げる計画だ。創業初期から世界展開を狙う戦略を「ボーン・グローバル」と呼ぶが、日本企業の成功例は少ない。欧米の成功モデルを国内に持ち込んだケースも多く、海外進出が難しいからだ。高い目標を掲げるジョーシスは2つの戦略で競合との差別化を狙う。 　「世界でナンバーワンのサービスをつくる。当社にはそのポテンシャルがある」。ジョーシスが135億円の資金調達を発表した記者会見で、同社の松本恭攝社長はこう宣言した。 　ジョーシスは21年9月にラクスルの新事業として立ち上がり、22年2月にスピンアウトしたスタートアップだ。クラウド経由でソフトを利用する「SaaS（サース）」のアカウントやIT（情報技術）デバイスを一括管理するサービスを手掛ける。 　新型コロナウイルス禍でテレワークが定着し、勤怠管理や会計処理などのSaaSを導入する企業が増えた。内線化したスマートフォンを連絡用端末として社員に新しく配布した企業も多い。

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