太平洋産マグロにも標識 不正漁獲防止へ、漁船位置追跡
水揚げされ、競り場に並んだクロマグロ=5月、鳥取県境港市
8月1日共同通信によると、クロマグロの不正漁獲防止に向け、水産庁が検討している新たな監視強化策が1日分かった。漁獲したマグロ一匹一匹を識別する標識(タグ)を、現在装着している大西洋産に加え太平洋産の一部にも適用。衛星を使って漁船の位置を追跡し、漁獲量の確実な把握に役立てる取り組みも始める。1年間をめどに検証し、有効性が確認できれば本格的に導入する方針だ。 監視強化は、青森県の大間産クロマグロの漁獲量が一部未報告で漁獲枠の抜け穴となっていた事件を受けて検討を進めてきた。2024年度予算の概算要求として関連経費を求める。 標識は漁獲したマグロに漁船上で取り付ける。個体番号を割り当て、漁船番号とともに流通を管理する仕組みだ。大西洋クロマグロに関しては、国際資源管理団体「大西洋まぐろ類保存国際委員会」のルールに基づいて既に導入しており、これに倣った仕組みを太平洋産でも検証する。大西洋産は丸ごと冷凍して輸送するため魚体に標識を付けやすいのに対し、太平洋産は柵などに解体して運ぶ場合も多く、適切な識別管理が課題となっていた。
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