救急医療をDXで刷新!―「NSER mobile」による実証実験が始まる
1. 新たな救急医療システムの実証実験が始まる
2024年4月16日から、那覇市と参加医療機関では、TXP Medicalが開発した「NSER mobile」を活用した救急医療情報システムの実証実験がスタートします。このシステムは、救急搬送の迅速化と医療提供の効率化を目指しており、その効果を実証します。
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2. 救急医療体制の課題と現況
近年、那覇市でも救急出動件数が増加しており、その対応に課題が生じています。救急出動件数の増加に伴い、救急隊の業務負担が増大しており、市民の安全と健康に関わる大きな問題となっています。また、観光地としての性質から、市民一人当たりの救急隊数が他自治体に比べて少なく、対応人口の増加により救急車が出動できない事案も増えています。
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3. 救急医療情報システムの革新
従来の紙ベースや電話に依存した救急医療情報の伝達を、デジタル化することでリアルタイムの情報共有を実現します。救急車内のタブレットやスマートフォンを活用し、救急隊員が現場で収集した患者情報を直ちに医療機関へ送信します。これにより、受入医療機関は患者の病態に応じた迅速な受入準備や適切な受入可否の判断が可能になります。また、患者情報はQRコード生成機能を通じて電子カルテへ即時転記され、救急活動記録のデジタル化が実現します。
4. NSER mobileの革新的機能
- AI技術による迅速かつ正確な情報入力支援
- リアルタイムで医療機関への傷病者情報送信
- 電子カルテへの情報転記と活動記録のデジタル化
新たな救急医療の未来へ
1. 実証実験の期間と運用体制
実証期間は令和6年4月16日から令和6年5月27日までで、市内全7救急隊と8医療機関が参画します。効果検証では、救急搬入時の交渉所要時間や救急業務負担の軽減効果などを検証します。
2. TXP Medicalについて
TXP Medicalは、「医療データで命を救う。」をミッションに掲げ、次世代の医療インフラを牽引するスタートアップ企業です。救急科専門医や集中治療専門医が立ち上げ、医療データシステムや医療AI技術の開発・提供を行っています。
TXP Medical株式会社