2023年11月 食品輸出統計が発表!市場の波を読む

輸出状況の概要

2023年11月、農林水産物・食品の輸出が1,111億円で、前年比▲8.6%の微減。ただし、1-11月累計は12,775億円で前年比+2.8%の着実な伸びを示しました。今回のブログでは、この統計を詳しく解説し、注目の傾向や市場の動向に迫ります。

1. 11月単月の振り返り

金額と前年比

11月の輸出金額は1,111億円で、前年比▲8.6%。厳しい数字ではありますが、これは単月の変動に過ぎません。一方で、1-11月累計では前年を上回り、安定的な成長を遂げています。

主な増減品目

増加品目

真珠

増加額: +28億円

主な増加国: 香港

緑茶

増加額: +11億円

主な増加国: 米国、台湾

ビール

増加額: +10億円

主な増加国: 韓国

 

減少品目

ホタテ貝(生鮮等)

減少額: ▲36億円

主な減少国: 中国、台湾

ウィスキー

減少額: ▲23億円

主な減少国: 中国、フランス、シンガポール

なまこ(調製)

減少額: ▲12億円

主な減少国: 中国、香港

 

2. 国・地域別の変動

米国、香港、インド

増加が著しい国・地域

米国

増加額: +39億円

主な増加品目: 緑茶、ホタテ貝(生鮮等)、ソース混合調味料

香港

増加額: +12億円

主な増加品目: 真珠、牛肉

インド

増加額: +2億円

主な増加品目: 魚油

減少が著しい国・地域

中国

減少額: ▲123億円

主な減少品目: ホタテ貝(生鮮等)、ウィスキー、菓子(米菓を除く)

台湾

減少額: ▲14億円

主な減少品目: りんご、たまねぎ、ホタテ貝(生鮮等)

ベトナム

減少額: ▲10億円

主な減少品目: さけ・ます、植木等

 

3. 展望とまとめ

市場の波を読む

11月の統計から見えてくるのは、真珠や緑茶などの品目が好調であり、米国や香港といった国・地域での需要が拡大していることです。一方で、ホタテ貝やウィスキーは減少傾向が続いています。これらのデータを踏まえ、今後の食品輸出市場の展望に注目が集まります。

 

財務省「貿易統計」を基に農林水産省がまとめたこの統計は、産業や政府の方針に大きな影響を与えるものとなります。引き続き市場の変動や需要の変化に敏感に対応し、柔軟な対策を講じることが求められます。

 

【統計データ提供:農林水産省、財務省】

2023年11月 農林水産物・食品の輸出額(1月9日(火)公表)はこちら

 

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それではまた次回、K-blogでお会いしましょう。

 

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