農林水産物・食品の輸出額目標2025年までに2兆円、2030年までに5兆円!

日本の農林水産物・食品の海外輸出目標についてK-blogを書いていきたいと思います。

2021年に農林水産物の輸出が初めて1兆円を突破したことをご存知でしょうか?当初の目標は2020年に1兆円突破目標でしたが、2020年は目標に達せず9860億円でした。

まず、農林水産物の輸出の前に、日本のすべての輸出入のボリュームを見ていきましょう。グラフの青色が輸出でオレンジ色が輸入です。
2008年までは輸出入共に堅調に伸びていて、輸出が輸入を上回っていたようですが、リーマンショックの影響で輸出入共に落ち込みました。
去年2022年の輸出入額は、、
輸出額:98兆1860億円
輸入額:118兆1573億円
で貿易赤字ですね。

全体を見た上で、次は農林水産物を見てみましょう!

日本政府は輸出促進政策をとっており、食料・農業・農村基本計画(令和2年3月31日閣議決定)において、
農林水産物・食品の 輸出額を2025年までに2兆円、2030年までに5兆円とする目標を設定しました。

それでは、直近の2022年はどうだったのでしょう?2022年は1兆4140億円の実績でした。

続いて今年2023年5月までのデータが7/7に公表されていますので、見ていきましょう。


1−5月累計で5432億円、前年比+448億円と増えています。

品目別状況
輸出額の増加が大きい品目:真珠+21億円(香港)、清涼飲料水+10億円(中国、台湾、韓国)、丸太+6億円(中国)
輸出額の減少が大きな品目:さば−6億円(エジプト、ナイジェリア、インドネシア)、菜種油−6億円(台湾、マレーシア)、日本酒−6億円(米国、香港)

国・地域別状況
増加:
中国+53億円(清涼飲料水、ホタテ貝、丸太)
香港+24億円(真珠、タバコ、なまこ)
台湾+12億円(たばこ、和牛、いわし)
中華系の国や地域が増加しているようですね。

減少:
米国−23億円(ウイスキー、日本酒、製材)
マレーシア−6億円(菜種油、日本酒、さば)
シンガポール−4億円(小麦粉、牛肉、牛乳、乳製品)
アメリカは減少しているようですね。

次に、2023年1-5月輸出額が高いTOP10を探してみましょう

2023年1−5月輸出金額トップランキング!発表
第1位:ホタテ貝 319億7200万円

第2位:ウイスキー 257億8000万円

第3位:和牛 219億円

第4位:清涼飲料水 214億6600万円

第5位:ぶり 198億3800万円

第6位:ソース混合調味料 192億3200万円

第7位:日本酒 161億500万円

第8位:真珠 155億4500万円

第9位:牛乳・乳製品 141億4100万円

第10位:菓子 113億1800万円

輸出金額ランキングを見ると、ホタテとウイスキーと和牛が人気のようですね。
ホタテ、ウイスキー、牛肉の共通点として、高額なものが多いので輸出数量が多いとは言い切れませんが、比較的高級なものが人気なのかもしれませんね。

ワースト3もついでに見てみましょう!
2023年1−5月輸出金額ワーストランキング!発表
第1位:なし 1900万円

第2位:貝柱調製品 1億3400万円

第3位:さんま 1億3500万円

ホタテは人気があっても、貝柱調製品のような加工品になると人気がないようですね。

※詳しくは、財務省「貿易統計」を基に農林水産省作成した資料こちらをご確認ください。

 

それでは、次回また、K-blogでお会いしましょう!
良い休日をお過ごしください。

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です