はじめに：名門ワインの実力を探る

ワインの世界では、カリフォルニアの頂点に君臨する「オーパスワン」と、イタリア・トスカーナのサッシカイアを筆頭としたスーパータスカンが常に注目を浴びています。そこで今回は、
オーパスワン2018とサッシカイア2021の2本をプロのソムリエが実際にテイスティング。以下の12項目を中心に「本当に美味しいのか」をガチ評価してみました。

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ワイン評価の12項目指標

ワインの味わいを評価する際、以下の指標がよく用いられます。品種や産地、醸造法によって大きく異なるワインの個性を捉えるための目安です。

1. オーパスワン2018の評価

カリフォルニア・ナパヴァレーを代表する高級ワイン「オーパスワン」。2018年ヴィンテージは、豊かな果実味と洗練されたタンニン、そして贅沢なウッディさがバランスよく調和しています。
レーダーチャートを見ると、アロマ（香り）やボディ、フィニッシュ（余韻）で高スコアを記録。これは、しっかりとした骨格と長い余韻があることを示しています。

• アロマ（香り）：熟した黒系果実やカシス、樽由来のスパイスのニュアンスが際立ち、華やかさは10点満点。
• タンニン（渋み）：シルキーで滑らか。2018年は酸味と甘味のバランスも良く、若いながら飲みやすさがあります。
• ウッディさ：フレンチオークの上質な樽香が芳醇かつ嫌味なく溶け込んでおり、高級感が漂います。
• ミネラル感：火打石のような硬質さは控えめながら、ナパらしい大地由来の奥行きを感じます。
• バランス：果実味、酸、タンニン、アルコールが見事に調和し、エレガントな仕上がり。

一方で、比較的若いヴィンテージのため、飲み頃はまだ先という声も。時間とともにさらなる熟成による深みが期待できる一本です。

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2. サッシカイア2021の評価

イタリア・トスカーナの代表的なスーパータスカン「サッシカイア」。最新ヴィンテージの2021年は、濃厚な果実味とキレのある酸、そして品のあるスパイシーさが特徴です。

• アロマ（香り）：ボルドーブレンド的な黒果実の香りに、地中海のハーブを思わせる爽やかなニュアンス。
• 酸味：比較的落ち着いた酸で、より丸みを帯びた印象。若いながらも料理に合わせやすいバランスです。
• スパイシーさ：トスカーナらしいスパイシーな黒胡椒感。樽のトースト感が合わさり、余韻も長め。
• ミネラル感：土壌由来のミネラルが感じられ、飲み口に奥行きをもたせる要素となっています。
• バランス：酸・タンニン・果実味のバランスが良好で、現時点でも十分楽しめる完成度。

サッシカイア2021はややアルコール感やボディも強く、しっかりめの肉料理との相性が抜群。寝かせることでさらに複雑味が増し、長期熟成にも向くポテンシャルの高いワインです。

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総評：あなたはどちらを選ぶ？

いずれも高い評価を得ている銘柄だけあって、オーパスワン2018はエレガントで調和の取れた味わい、サッシカイア2021は勢いのある果実味とスパイス感が魅力的。
どちらも高額ワインではありますが、「一生に一度は飲んでおきたい」銘柄の代表格です。

• オーパスワン2018：高級感とエレガンスを求める方、長期熟成を視野に入れてじっくり楽しみたい方におすすめ。
• サッシカイア2021：トスカーナワインの力強さと複雑なスパイス感を求める方に。今飲んでも美味しく、熟成も楽しめる万能型。

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※未成年者の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから。
※本記事で紹介した評価はテイスターの主観に基づくもので、味わいの感じ方には個人差があります。

参照元: お酒の評価とレビュー