「医療従事者が勤務する医療現場において電子化による効果を最大限に発揮させながら運用するための仕組みとして、署名自体に公的資格の確認機能を有する保健医療福祉分野の公開鍵基盤の整備を目指していくことが必要である」
と提言したことから具体化に向けた検討が開始されました。
HPKIの最大の特徴は、厚生労働省が所管する医師を始めとする27個の医療分野の国家資格を証明することができる仕組みを持っていることです。従って、これらの国家資格を審査するための基準が厚生労働省の「証明書ポリシ」というもので定められており、それに準拠しているかを確認する準拠性監査があります。
この準拠性監査に合格すれば、厚生労働省が運営する「その認証局が正しいと証明するための認証局(ルート認証局)」と相互接続することができます。また、これらの仕組みは、国際標準であるISO17090に則って整備されています。
このように、日本においては、IT世界における保健医療福祉分野の国家資格の証明方法は制度としてルール化されています。