8月29日 CGTN Japaneseによると、日本政府が24日から放射能汚染水の海洋放出を始めたことを受けて、ブリンケン米国務長官は「日本の(海洋放出)計画に納得する。この計画は安全で国際基準に合致している」と述べました。 一方、日本の農林水産省のデータによりますと、今年上半期(1~6月)、日本からの農林水産物・食品の輸入が最も減少したのが米国で、減少額は約83億円でした。
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■農林水産物・食品輸出額の推移
この10年間の推移を見ると堅調に伸びてきた農林水産物の海外輸出、2023年上半期(1−6月)は7144億円と前年度比で+9.6%だったが、下期の7月から処理水問題により、2023年の農林水産物輸出額は去年を下回る可能性が高くなってきました。
■2023年の農林水産物・食品輸出額 国・地域別
輸出先のトップ3は中華人民共和国、香港、アメリカ合衆国であるが、そのトップ2カ国が今回の処理水問題に対し対抗処置をとった為、上半期約1000億円の水産物輸出実績があったが、下半期は壊滅的であり、また、水産物以外の農産物にまで影響が及ぶ可能性もある。
■2023年上半期(1−6月)の品目別及び国・地域別の状況
1、品目別状況
●輸出額の増加が大きい主な品目
真珠+126億円(+129%):高品質で人気の日本産真珠の需要
清涼飲料水+52億円(+24%):中国を中心に健康系美容系飲料の需要
牛肉+48億円(+22%):台湾香港中心に外食需要
タバコ+45億円(+89%):国際空港内免税店での需要
ホタテ+39億円(+94%):香港を中心に帆立貝調整品の需要
ナマコ+32億円(+45%):中国香港を中心の需要
その他、ぶり、乳製品、菓子などの品目において増加があった。
●輸出額の減少が大きい主な品目
さば+55億円(▲49%)
日本酒+34億円(▲14%)
製材+24億円(▲44%)
練製品+14億円(▲23%)
2、国・地域別状況
●輸出額の増加が大きい主な国・地域
香港:真珠、ホタテ(調製)、タバコ
中国:清涼飲料水、なまこ(調製)、丸太
台湾:牛肉、りんご、アイスクリーム等氷菓
韓国:ビール、タイ、ウイスキー
●輸出額の減少が大きい主な国・地域
米国:日本酒、練り製品、ホタテ貝
マレーシア:菜種油、さば、日本酒
エジプト:サバ
タイ:イワシ、豚の皮、さば
それではまた次回、K-blogでお会いしましょう。