北海道内の漁港で水揚げされるホタテ
東京電力福島第1原発の処理水放出によって中国が日本産水産物を禁輸した影響などで、道内産のホタテやナマコの価格が下落していることが水産庁の調査で分かった。ホタテは1キロ当たりの取引価格が20円以上も下落。道外産の水産物も値下がりが目立ち、悪影響が広がっている。
同庁によると、道内産ホタテは7月中下旬の1キロ当たり平均195円から、8月には同173円に下落。青森、岩手、宮城県産のホタテも大きく値下がりした。道内産ナマコは、昨年同時期で1キロ当たり4500円だったが、4千円まで下がった。
農林水産省によると、2022年の中国向けの食用水産物の輸出額は836億円。このうちホタテが489億円、ナマコが98億円で全体の7割を占めた。 このほか、関東や九州でも取引価格が下がった。長崎県では、中国向けの養殖クロマグロを国内向けに切り替えたことで1割ほど下落した。 水産庁幹部は「(価格下落は)中国の輸入規制強化の影響が大きいと考えている。引き続き実態に目配りをしたい」と説明する。
記事全文はこちら
マグロ、海鼠、ホタテ、真珠など水産物のお求めはこちらまで
info@kofukutrading.com