Bloomberg
8月16日ブルームバーグによると、 米アップルのスマートフォンの次世代機種「iPhone 15」の生産がインドのタミルナド州で始まる。インドでの組立業務について、中国にある主要製造拠点とのギャップをさらに縮小する取り組みが進められている。
iPhoneを受託製造するフォックスコン・テクノロジー・グループは、中国にある複数の工場からのiPhone 15出荷開始からわずか数週間後に、インドのスリペルブデュール工場からも出荷する準備を進めている。インドからの新型iPhone出荷台数を迅速に拡大したい考えだと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
アップルは、米中間の緊張で貿易の先行きが見通しにくくなる中で、生産拠点を中国から分散し主要製品のサプライチェーンを巡るリスクを低減しようと、複数年のプロジェクトに取り組んでいる。インドはモディ首相の下、米国との関係を強化し自国を生産ハブにする方針だ。
iPhone14より前の機種までは、インドでのiPhone組み立てはほんのわずかで、中国の拠点よりも生産開始が6-9カ月遅かった。こうしたタイムラグは昨年、大きく短縮され、今年3月末時点でアップルはiPhoneの7%をインドで生産している。
今年はインドと中国の出荷タイミングを同時期に近づけることを目標に掲げているが、サプライヤーはそれを達成できるかまだ確信を持てていないと、同関係者らは説明した。情報が公になっていないことを理由に匿名で語った。
同関係者らによれば、フォックスコン以外のアップルのサプライヤーである和碩聯合科技(ペガトロン)と緯創資通(ウィストロン)もインドでのiPhone 15生産を近く始める。
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