こんばんは。本日は日本酒の記事
■「日本酒を海外で売る」トレンド そうした背景もあり、また、クールジャパン戦略の一環としても、日本酒を海外で売ろうという傾向が強まっている。日本酒の輸出量、輸出金額はコロナ時期に減少したものの、過去10年以上、右肩上がりで増加してきている。2022年の輸出量は3万6000キロリットル、金額にして475億円だ。日本酒の全出荷量に占める割合は8.2%まで上がってきている。
ちなみに、確かに国内の日本酒販売量は減少しているが、その内情は少し複雑だ。国内出荷量(販売量)は1973年のピーク時に170万キロリットル超。現在は40万3000キロリットルと、4分の1以下
「日本酒を海外に」の動きでまず思い浮かぶのは、「獺祭」で有名な旭酒造だ。日本と海外における知名度が同じように伸びてきたという珍しい酒蔵で、ホームページには、「獺祭の買える店」をワールドマップで掲示している。2018年にはパリにフレンチとのペアリングも味わえる複合施設「ダッサイ・ジョエル・ロブション」をオープン。また同時に建設を進めてきたNYでの酒蔵が、コロナ禍を挟んでついに2023年3月完成した。近々、純米吟醸酒「DASSAI BLUE」を販売する予定となっている。
海外で現地の人が始めた蔵元の例もある。NYの「ブルックリンクラ」は2018年にスタートした酒造。担い手はブライアン・ポーレン氏、ブランドン・ドーン氏という2人のアメリカ人だ。倉庫を改装したおしゃれなショップやレストランが並ぶ一角に、その場で味わえる「タップルーム」を備えた酒造をオープンした。 カリフォルニアのジャポニカ米と、ニューヨーク州の山岳地「キャッツキル」の水を用い、日本から届けられた酵母で醸造されたお酒は「CRAFT SAKE BROOKLYN KURA」の名称で販売されている。
■新たな「SAKE」造り そしてこのたび、そのブルックリンクラと、日本酒メーカーである八海醸造がタッグを組み、新たな「SAKE」造りを始めるという。なお、海外でつくられているものは法律上、「日本酒」と呼ぶことはできないため、本記事でも「SAKE」の表記を採用している。 八海醸造は1922年に新潟県南魚沼市に創業、地元では後発のため、関東に販路を求め、やがて全国に展開した。1995年にはアメリカへの輸出も開始している。看板商品の「八海山」はコンビニでも入手できるメジャーな日本酒である。製造を担う八海醸造と、卸売りを担う株式会社八海山で「八海醸造グループ」を構成しており、八海醸造の売上高は約60億円(2021年8月期)となっている。
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