宮下一郎農相
9月18日毎日新聞によると、新たに就任した宮下一郎農相に、食料安全保障など、政策課題への取り組みを聞いた。 ――輸入でも輸出でも特定国に依存するリスクが高まっている。食料安全保障の確立、強化に向けて大事なポイントは何か。
◆経済安全保障の観点からリスクを低減することが重要で、調達先の多角化、国内の生産基盤確保、生産拡大を行う。食料でいえば、安定した輸入先を複数確保することが必要だ。
――農林水産物や食品の輸出について、政府は2025年に2兆円、30年に5兆円の目標を掲げている。東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に伴う中国の禁輸措置で急ブレーキがかかり始めている。目標を維持するか。
◆引き続き追求する。ホタテの輸出が中国に偏っているのもリスクと分かった。輸出先の多角化が必要だ。需要先で何が望まれているのか食べ方も含めてさかのぼるとマーケットが広がる可能性がある。どういう体制で輸出するのか需要先での発信の戦略が必要だ。
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